帯の洗い張り

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帯は洗うことがむずかしいと言われています。帯は厚手の織ですし、織り方、絹糸の太さ、金糸の織り込みと帯によって違ってきます。ですので、洗いに出すことはあまりしませんし、洗ったらダメという方もいます。塩瀬の帯は洗い張りに出せるのですが、汚れがひどく無いかぎり洗いに出すことはしないのです。

写真の帯は20年前くらいに叔母(本間美也子)に染めてもらって、毎年、桜の季節に締めることを楽しみにしている塩瀬の帯です。実は長い間の汚れと、たれ先の角が切れてきたので気になって、思い切って洗い張りに出してみました。仕上がりは、ある程度汚れは落ちたのですが、少しですがスレと洗ってのしわがあって気になりました。
帯の仕立ては、いつもの米津帯屋さんにお願いしました。ふちの汚れが落ちなかった部分、たれ先の切れている部分もありましたので、縫い込んでもらうようにしました。米津さんは、数ミリでも縫い込むと、帯が細く感じるかもしれないと話されたのですが、ほとんど感じなくてきれいに仕上がりました。良かったのは、帯になったら洗い張りで気になった部分がほとんど見えなくなったのです。安心して締められる帯になりました。
今年の桜の時期に間に合うように仕立て直しをしたのですが、残念ながら新型コロナウイルス感染の自粛で、締めることができませんでした。来年の春、きれいになった帯を締めることを楽しみにしたいと思います。

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